8号 バッテリー機関車

製造年月 | 2000年11月 |
モデル | ボールドウィン社製サドルタンク機 |
動力 | あり(蒸気→バッテリー 総出力0.2馬力→116W) |
サイズ | L1400mm×W520mm×H1470mm(製造時) |
定員 | 運転士1名 |
現状 | 休車中 |
大迫力の本物の蒸気機関車だった8号機
■8号機は、小型の石炭焚きボイラーを搭載して蒸気の力で動く機関車として製造された。
■ボールドウィン社製サドルタンク機のスタイルをイメージして製作したもので、愛称は「亀の子エンジン」。
■蒸気圧は最大5kgf/cm2で、安全弁を装備している。時速6km/h程度で2軸車なら客車3両に乗客を乗せて牽引することができた。
■汽笛はキャブのおでこに取り付けてあり、複音(2本の笛を同時に鳴らす)となっている。煙突の火の粉止めは「じょうご」を利用している。
動力はライブスチーム用SLをそのまま利用
■ボイラーとエンジンは、5インチゲージ・ライブスティーム用製品(キット)を利用している。
5インチゲージの動輪(3軸)はそのまま残し、動輪の1軸にギアをかませて15インチゲージの動輪を駆動していた。ギア比は3:1としているので、トルクは3倍になる。
しかし排気音は動輪1回転に対して3回発生するため、ややせわしい感じの走行音だった。
その走行音はヨーロッパの登山鉄道などで見かける、ギアードロコ(歯車で駆動する蒸気機関車)の排気音のようだった。
■キャブ内の焚き口やコック・バルブ類はキットをそのまま利用しているので、車両に比較して大変小さく見えた。
製造後様々な改造を経て、バッテリー機関車に。
■製造当初はB型タンク機だったが、2005年10月には重量のバランスを良くするためにテンダー機に改造。
しかし制動時などの突き上げが大きく、脱線の原因にもなっていたので2007年3月に取り外された。
■その後は南山線用に車体幅を拡張し、後部に従輪を1軸装備したタンク機へと改造された。
■長く石炭を焚く本物の蒸気機関車として活躍してきたが、蒸気エンジンに不具合が発生し 部品手配などの目途が立たずに実質休車状態となった。
■2020年5月、蒸気エンジンを降ろし蓄電池+モーターを装備し、バッテリー機関車として生まれ変わった。
■その後他の車両の修理部品捻出により、自走できない状態となったため、現在風の峠車庫に留置されている。
■運転会の際は、舞台演出装置を組み込んで、煙突から煙を出して、往時の姿を再現している。
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